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2022 年度 実施状況報告書

経肺圧不均等分布の実態解明と病的肺に対する人工呼吸戦略の確立に向けた基盤研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K09272
研究機関国際医療福祉大学

研究代表者

倉橋 清泰  国際医療福祉大学, 医学部, 主任教授 (50234539)

研究分担者 矢澤 華子 (佐藤華子)  獨協医科大学, 医学部, 講師 (60438132)
馬場 靖子  国際医療福祉大学, 医学部, 教授 (80453041)
矢澤 卓也  獨協医科大学, 医学部, 教授 (50251054)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード人工呼吸器関連肺障害 / 肺保護戦略 / 経肺圧
研究実績の概要

昨年度は一昨年に続き新型コロナ感染症の影響で実験環境が整わなかったため、動物を用いる研究は一切できず、ごく限られた基礎的な予備実験および、情報収集と打ち合わせを行った。海外の研究者がグラント申請をし、来日を調整している。
感染終息が見えてきたので、今年度は学生研究員および外部研究者により、動物実験も含めた実験を開始できるように調整する。
今後は、SDラットを用いて、 ①経肺圧測定の動物実験モデルの確立、 ②各種疾患モデルによる経肺圧の測定、 ③肺障害の定量の3つのステップで実験を進める。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

昨年度は新型コロナ感染症の影響で実験環境が整わず、ごく限られた基礎的な予備実験しかできていない。

今後の研究の推進方策

今年度は、感染の収束を待って学生研究員および、外部研究員、学内研究生などにより、動物実験も含めた実験を開始できるように調整したい。
研究計画書1年目の内容からの開始となる。
①経肺圧測定の動物実験モデルの確立:SDラットを麻酔下に大腿静脈と頚動脈にカニュレーション、気管切開をおき全身麻酔を維持する。次いで左右肋間を小切開し生理食塩水を満たした中心静脈カテーテルを胸腔内に留置(左右各6本)、食道内に留置したカテーテルと共に圧トランスデユーサーに接続し、生体モニターで圧測定をする。気管切開チューブを通して人工呼吸を行い各部位の胸腔内圧および食道内圧を記録する。これを基礎データとして、来年度以降の疾患別の実験につなげる。
来年度以降は以下について進める予定である。
②各種疾患モデルによる経肺圧の測定:過去用いたのと同様の方法で(a)ARDSモデル、(b)肺線維症モデル、(c)肺気腫モデルを作成し、それぞれについて①と同様に測定をする。さらに動物を腹臥位にした系でも同様に行う。換気条件は、食道内圧で測定される経肺圧が15cmH2Oから5cmH2O刻みに35cmH2Oまで換気量を変えて5段階で行い比較する。いずれもFIO2は40%、PEEPは5cmH2Oで行う。
③肺障害の定量:左右の肺を取り出し、胸腔内圧を測定していた部位毎に以下の検討を行う。(a) 病理組織像、(b) homogenate中サイトカイン、アポトーシス関連分子定量、(c) MAPKの活性化定量、(d) 血管内投与RI標識タンパクの肺組織内移行の定量。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナ感染症の影響で、研究の進行が停止に近い状況だったため、次年度に活動を移転したため。
使用計画:(1)数年の活動休止中に国内外で新しい知見が出されていないか調査活動を行う。具体的には、関連学会(日本集中治療医学会、日本麻酔科学会、European Society of Intensive Care Medicine、American Thoracic Society、Asia-Pacific Society of Respirologyなど)への出席および、論文収集。(2)動物を購入しての、実際の実験活動。(3)研究成果の学会等(日本集中治療医学会、日本麻酔科学会、European Society of Intensive Care Medicine、American Thoracic Society、Asia-Pacific Society of Respirologyなど)での発表

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公開日: 2023-12-25  

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