研究課題/領域番号 |
20K09286
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
入澤 太郎 大阪大学, 医学部附属病院, 助教 (50379202)
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研究分担者 |
北村 哲久 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (30639810)
嶋津 岳士 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (50196474) [辞退]
石見 拓 京都大学, 環境安全保健機構, 教授 (60437291)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 院外心停止 / 人工知能 / 指令センター / 口頭指導 |
研究実績の概要 |
研究を進めるにあたり、音声データの中に含まれる個人データをどのように扱うか、が問題となった。これについては、音声データを一度文字におこし、そのうえでAIにより個人情報(住所や氏名など)を削除して、あらためて音声データに変換する、という方針とした。しかし、本年度も口頭技能研修会がCOVID-19のパンデミックのために見送られ、さらに通信指令室への部外者の入室も一切禁じられていため、研究の手段を変更せざるを得ず、現在、実際のやりとりをコンピュータにより再現した音声データを作り、このなかからパターンに乗せるという手法に変更する方針とした。実際のやり取りをその場で一度文字に起こしたうえで、さらにその文字を音声に変換することにより、その間に生じる個人情報はすべて削除することが可能であることが明らかとなった。このため、より安全な環境でAIに聴取させ、口頭指導がより効果的に開始できるスキームを立案すると考えられた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
引き続き第5波、第6波のCOVID-19が押し寄せ、口頭指導プロトコルそのものも変更され、また、音声データを入手する行為そのものが困難となったため、データを一旦文字で起こして入手する方策に着手せざるを得なかったため。
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今後の研究の推進方策 |
プログラミングを行う協力者を新たに加え、一旦文字にしたデータを音声変換しながら、同時に個人情報は省く、という手法を基本として、119番通報における口頭指導の効果的なプロトコル立案に向けて進めていきたいと考える。
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次年度使用額が生じた理由 |
COVID-19のパンデミックにより、学会の延期、中止、リモートへの移行などが行われたため、出張費が予定額より大幅に下回ったため、次年度使用額が生じた。 今後は研究計画の予算執行の予定を見直し、貴重な研究費を有効活用できるよう計画を立案し、令和4年度の研究を進めたいと考える。
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