研究課題/領域番号 |
20K09296
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
田上 隆 日本医科大学, 医学部, 准教授 (40626272)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 経肺熱希釈法 / DPCデータ |
研究実績の概要 |
これまで申請者は、 肺熱希 法循環動態モニターから算出される、心拍出量や心臓張末期容量、肺血管外水分量や肺血管透過性係数等の循環呼吸動態のパラメータの妥性研究を 多く行ってきた。また、心電 モニターから算出される心拍 動(Heart Rate Variability, HRV)は、自律神 系の活動も反映し、敗血症や外傷症例の転 を予測し得ることも発表してきた。しかし、これら別モニターの相互関係や組み合わせによる病態生理学的意義や転 予後予測に関しては、明らかになっていない。心拍数やその変動(HRV)を規定する自律神神経の活動と、心拍出量をはじめとする循環動態、血管透過性の 化や肺水腫の程度には非常に密接な関連があると考えられる。本研究では、臨床情報、 肺熱希釈曲線、HRVデータを紐付けた上で、機械学習 深層学習の解析を用いて、新たな病態生理の解明及び治療転 や予後予測につながる新しい循環呼吸パラメータモデルの開発に挑戦する。現在までに、臨床情報のデータを容易に収集することが出来るように、アプリケーションの開発を行った。診療報酬の請求にも使用されている、DPCデータから、基本的な診療情報に加え、多くのデータの収集が可能になった。申請者は、以前の研究で、DPCデータを研究用データに 換するアプリケーションの開発を行った。2020年度は、まずは、そのアプリケーションを本研究用に改修することを目標にして、成功した。2021年度は、実際に臨床データの取得を行った。2022年度は、最終年であり、現状のデータを解析し、論文として、発表予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新型コロナウイルス感染症で遅れていたが、改善した。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度は、臨床データの解析と結果のまとめ、及び論文執筆を行う。 今年度前半で、データを収集・解析を行う予定である。 後半で、学術集会で発表を行い、議論を深め、論文投稿まで行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症による影響で、所属機関により出張が制限されたため、旅費の使用が進まなかったため。
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