市販の尿中CAF用検査プレートによる血中CAF濃度の判定法を開発した。CAF添加血清をリン酸緩衝液(PBS)で希釈したものを尿中CAF用検査プレートに滴下した後、バンドの有無(バンドがない場合がCAF陽性)を確認した。その結果、PBSで20倍及び100倍に希釈した血清について尿中CAF用検査プレートで検査を行うことで、血中CAF濃度が中毒域以下、中毒域、致死域のいずれかと判定することが可能であった。解剖血4例(2例はCAF濃度が致死域(150μg/mL以上)、残り2例はCAF中毒以外)に対し上記方法で検査を行ったところ、血中CAF濃度を適切に判定できた。
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