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2020 年度 実施状況報告書

腸管循環系からみた敗血症ショックの新しい循環管理法の開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K09317
研究機関関西医科大学

研究代表者

鍬方 安行  関西医科大学, 医学部, 教授 (50273678)

研究分担者 室谷 卓  関西医科大学, 医学部, 講師 (20528434)
池側 均  関西医科大学, 医学部, 准教授 (80379198)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードcirculatory shock / sepsis / iNOS
研究実績の概要

ウサギを全身麻酔下に気管切開し、平均動脈血圧(MAP), 脈拍(HR), 心拍出量(CO), 上腸間膜静脈血流量(SMV), 下大静脈血流量(SMV), 空腸粘膜組織血流を30分毎に240分まで測定した。iNOs阻害剤のL-Nilの効果を確認するため、以下の4群を作成した。1)コントロール群,2)LPS(1mg/kg)群, 3)L-NIL群,4)LPS(1mg/kg)+L-nil群。L-Nil量は先行論文を参考に3mg/kgとした。
LPS、LPS+L-NIL群のMAPに関しては、コントロール・L-NIL群では、240分まで維持されていたが、LPS、LPS+L-NIL群では、60分で約20%減少し、240分まで経時的に徐々に低下を示した。COはコントロール・L-NIL群では240分まで維持され、LPS、LPS+L-NIL群では、LPS投与後に約20%減少した。SMV血流量の結果は、コントロール・L-NIL群では、SMV血流は240分まで、前値前後で維持されたが、LPS、LPS+L-NIL群では、LPS投与後に1度減少し、その後増加に転じてベースライン値の約120%で維持された。IVC血流に関しては、コントロール・L-NIL群では、SMV血流は240分まで、ベースライン値付近で維持されたが、LPS、LPS+L-NIL群では、LPS投与後に約30%減少し、LPS+L-NIL群では240分まで維持されLPS群では時間経過で徐々に低下し240分には50%の低下に至った。粘膜組織血流に関しては、コントロール・L-NIL群では、240分まで徐々に減少し、ベースライン値の約85%を維持したが、LPS群、LPS+L-INIL群は同様の推移を示しLPS投与により約40%の低下を認め、240分には約20%の低下と粘膜血流の改善を認めた。現段階ではL-NIL投与による影響を認めない。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

順調に進行している。

今後の研究の推進方策

L-NIL投与によるiNOsの抑制効果、エンドトキシンショック下の循環動態の改善効果の証明に努める。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Impact of fecal short‐chain fatty acids on prognosis in critically ill patients2020

    • 著者名/発表者名
      Nakahori Yasutaka、Shimizu Kentaro、Ogura Hiroshi、Asahara Takashi、Osuka Akinori、Yamano Shuhei、Tasaki Osamu、Kuwagata Yasuyuki、Shimazu Takeshi
    • 雑誌名

      Acute Medicine & Surgery

      巻: 7 ページ: -

    • DOI

      10.1002/ams2.558

URL: 

公開日: 2021-12-27  

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