研究課題/領域番号 |
20K09326
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
島田 健司 徳島大学, 病院, 特任講師 (60624351)
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研究分担者 |
高木 康志 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教授 (40312227)
兼松 康久 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 准教授 (90363142)
八木 謙次 川崎医科大学, 医学部, 講師 (80551837)
多田 恵曜 徳島大学, 病院, 特任講師 (30547964)
高麗 雅章 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 徳島大学専門研究員 (60794013)
宮本 健志 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 助教 (80585000)
四方 英二 川崎医科大学, 医学部, 講師 (30813315)
山口 泉 徳島大学, 病院, 特任助教 (70780005)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 脳動脈瘤破裂 / 歯周病菌 / exosome |
研究実績の概要 |
これまでに歯周病と脳動脈瘤破裂との関連性を調べた結果、重症歯周病を有する症例では脳動脈破裂の発生率が高いことを報告している(2019, Neurosurgery-open)しかし何らかの歯周病菌を有する血中の陽性率は健常者でも約50%に認められたことから、歯周病菌の直接作用というより、重症の歯周病巣から分泌されるexosomeか何らかの炎症性関連物質の作用による血管壁への影響が推察された。エクソソームは脂質二重膜で囲まれた膜小胞で、多胞性エンドソームと呼ばれる細胞内小胞の中で産生され、多胞性エンドソームが細胞膜と融合することにより細胞外へと放出される。本研究ではエクソソームに着目し、脳血管障害例の血液からexosomeを採取し、脳動脈瘤との関連性を明らかにすることとしている。本年度はexosomeの採取法について検討し、市販の回収キットを用いて回収可能であることを確認した。倫理委員会の承認を得て血管障害症例の血液サンプルを採取し、解析準備を進めている。 exosome抽出が可能となり、抽出物中のmRNAを回収、DNAに変換後、炎症関連分子の解析を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度はexosome抽出が可能となり、mRNAの回収、DNAに変換後、炎症関連分子の解析を行っており、おおむね予定通りに進めることができている。
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今後の研究の推進方策 |
exosome抽出が可能となったため、今後は検体数を増やして論文化に向けて取り組んでいく。
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次年度使用額が生じた理由 |
(理由)研究の進展状況、継続に伴い、抗体などの試薬および動物購入経費および維持・管理費などの経費とその必要期間の変更が生じたため。 コロナ禍で研究の速度が落ちたことに加え、研究室の物品の利用や、文献を入手しての計画の再検討などを行った。 (使用計画)計画の再検討を行った上で次年度の研究を、本年度分も合わせて集中的に進め、翌年度分として請求した研究費と合わせて試薬等の物品費として使用する。
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