研究課題/領域番号 |
20K09343
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
石井 宏史 金沢大学, 医学系, 助教 (90634171)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | くも膜下出血 / 脳血管攣縮 / RAGE / 好中球 |
研究成果の概要 |
好中球のRAGEがいかにくも膜下出血(SAH)後の脳血管攣縮を誘導するか研究を開始した。その結果 【1】隔壁培養により血腫由来HMGB1-好中球RAGE経路を介した好中球の遊走と核が細胞外に放出されるNETosisが観察された。そして攻撃モードに入るシグナル伝達経路を調べた結果、好中球RAGEの下流分子として活性化型Rhoが関与することが分かった。また【2】SAHマウスモデルにおいて好中球エラスターゼ (NE)による脳血管攣縮誘導機構が分かった。 【3】自律神経を介した微小脳血管攣縮機構が分かった。好中球と自律神経による協働機構がSAHの早期脳損傷及び脳血管攣縮機構に関わるかは現在研究中である。
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自由記述の分野 |
脳神経外科、脳卒中、神経炎症、神経免疫、中枢神経系外傷
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでくも膜下出血(SAH)後の脳血管攣縮(CVS)の治療標的としては脳血管自体のRhoシグナルやエンドセリンシグナルを対象にした治療薬が日本では認可されてきた。ところが今回我々が発見した新規CVS誘導機構は、血管が攣縮する遥か早くにRAGE依存的に末梢血や骨髄の好中球が脳血管に遊走、浸潤することで引き起こされることによるものだと解明された。今後好中球のRAGEを介したシグナルを標的とすることでより早期により効果的な治療効果が期待される。これによりCVSだけでなくCVSに先行すると想定される早期脳損傷(EBI)の病態機構である可能性が示唆されたためEBIおよびCVS両者の治療標的となりうる。
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