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2022 年度 実施状況報告書

悪性髄膜腫に対するWT1ペプチドワクチン療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K09347
研究機関大阪大学

研究代表者

平山 龍一  大阪大学, 大学院医学系研究科, 特任助教(常勤) (20593734)

研究分担者 木嶋 教行  大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (80534627)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード悪性髄膜腫 / 動物モデル / 免疫療法 / 予後予測
研究実績の概要

悪性髄膜腫に対するWT1ワクチン療法の抗腫瘍効果評価に向けた免疫不全マウス腫瘍モデル作成を行うべく、悪性髄膜腫(WHO Grade3)によるfresh sample採取対象となる症例がなかったため、新規条件下での細胞株化に進捗はない。
引き続き臨床サンプルを用いたprimary cultureの凍結保存及び 細胞株化に向けた条件検討を進めていく。また、primary culture細胞の免疫不全マウス皮下及び頭蓋内投与(硬膜下腔投与及び軟膜下投与)を行い、Xenograft model作成を継続して試みているが、現存するprimary culture細胞では生着および増殖を 確認できていない。引き続き効能評価への利用に向けて、新規サンプル採取の検討を行なっている。 悪性髄膜腫患者の経時的放射線画像解析による生物学的特性の評価に向け、当院髄膜腫データベース(1719例)から、性別、年齢、相対的MRI信号強度により リスクグループ分離が可能であることを見出し、Growth risk classification and typical growth speed of convexity, parasagittal, and falx meningiomas: a retrospective cohort study. J Neurosurg (2022) doi:10.3171/2022.8.jns221290.として論文化を行なった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

ワクチン療法開発にかかる非臨床有効性評価に不可欠である動物モデルの確立に難渋している。

今後の研究の推進方策

Xenograftモデルの安定した作成条件の検討を進め、引き続きfresh sampleによるprimary culture細胞によるXenograft作成を目指す。
腫瘍体積に基づくバイオマーカー及びその他臨床情報を用い、悪性髄膜腫の臨床的特徴および予後について解析を進める。

次年度使用額が生じた理由

今年度、サンプル集積がなく、保管のみを行い実施できなかった分子遺伝学的プロファイル測定を次年度得られた新規サンプルと合わせて解析する計画であ る。引き続き腫瘍動物モデル作成にかかる費用が次年度以降必要になる見込みです。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Growth risk classification and typical growth speed of convexity, parasagittal, and falx meningiomas: a retrospective cohort study2022

    • 著者名/発表者名
      Yamada Shuhei、Hirayama Ryuichi、Iwata Takamitsu、Kuroda Hideki、Nakagawa Tomoyoshi、Takenaka Tomofumi、Kijima Noriyuki、Okita Yoshiko、Kagawa Naoki、Kishima Haruhiko
    • 雑誌名

      Journal of Neurosurgery

      巻: 16 ページ: 1~7

    • DOI

      10.3171/2022.8.jns221290

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] テント上髄膜腫のリスク因子による腫瘍成長度の層別化と予測腫瘍体積曲線2022

    • 著者名/発表者名
      平山龍一
    • 学会等名
      第40回 日本脳腫瘍学会学術集会
  • [学会発表] 長期経過観察を行なっているテント上無症候性髄膜腫276例の経時的腫瘍体積変化パターン分類と臨床経過について2022

    • 著者名/発表者名
      平山龍一
    • 学会等名
      第81回 日本脳神経外科学会学術総会
  • [学会発表] 経過観察を行っている無症候性髄膜腫の経時的腫瘍体積変化パターンとそれらの割合と臨床経過について2022

    • 著者名/発表者名
      平山龍一
    • 学会等名
      第35回 日本老年神経外科学会

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公開日: 2023-12-25  

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