研究課題/領域番号 |
20K09365
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 岡山大学 (2023) 東京大学 (2020) |
研究代表者 |
田中 將太 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (80643725)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 脳腫瘍 / 蛍光プローブ / 低悪性度神経膠腫 / 中枢神経系原発悪性リンパ腫 / 転移性脳腫瘍 |
研究成果の概要 |
術中蛍光プローブによる腫瘍の可視化は、神経膠腫の安全かつ最大限の摘出に有用な手術支援技術であり、先行研究で我々は、悪性神経膠腫手術に保険収載されている5-アミノレブリン酸(5-ALA)と異なる局所投与型の新規蛍光プローブを開発した。本研究では、5-ALAが無効な低悪性度神経膠腫に対しても高い標識能を示す蛍光プローブを見出した。また膠芽腫の鑑別にあがる中枢神経系原発悪性リンパ腫に対して有効性の高い蛍光プローブ群を見出し、患者由来細胞株から作成したマウスモデルで腫瘍部の蛍光標識を確認できた。また転移性脳腫瘍に対しては、原発巣に有効な蛍光プローブと同一のものが有効であることが示唆された。
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自由記述の分野 |
脳腫瘍
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
低悪性度神経膠腫は、膠芽腫と異なり周囲脳組織との判別が困難であり、5-ALAも無効であるため、有効な蛍光プローブが開発されれば、低悪性度神経膠腫の手術を一変させ得る革新的新規技術となる。中枢神経系原発悪性リンパ腫では、後療法が極めて有効なため外科手術は生検に留める。術中診断は手術の有効性のリアルタイムな評価のため重要で、有効な蛍光プローブが開発されれば、術中迅速蛍光診断が可能となり、病理診断体制が充分でない施設では特に有用な技術となる。転移性脳腫瘍では、外科手術での全摘出が求められるため、有効な蛍光プローブが存在すれば術中に蛍光診断での確認が可能となり、意義が大きい。
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