• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 研究成果報告書

安全かつ高効率誘導を実現する新世代型ダイレクトリプログラミング法の総合的開発

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 20K09370
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56010:脳神経外科学関連
研究機関岡山大学

研究代表者

山下 徹  岡山大学, 医歯薬学域, 准教授 (60644408)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードダイレクトリプログラミング / 脳梗塞
研究成果の概要

本研究では、低侵襲な経静脈的投与による脳内への遺伝子導入技術を確立し、その治療効果を実証することを目的とした。
まずマウスの血液脳関門(BBB)を高効率に透過できる性質を持つAAVベクターAAV-PHP.eBを用いた遺伝子導入技術を樹立し低侵襲な経静脈的投与による脳内への遺伝子導入技術を確立した。 次に脳虚血マウスモデルにこのAAVベクターを尾静注投与し、その治療効果を評価した。その結果、本治療により脳梗塞マウス海馬における神経新生が亢進し、認知機能が一部改善することが明らかになった。

自由記述の分野

脳卒中、神経疾患全般

研究成果の学術的意義や社会的意義

このダイレクトリプログラミング法はiPS細胞を経ずに神経系細胞を誘導できることから、腫瘍形成能が非常に低いことが期待されている。in vivoで直接患者脳内のグリア細胞から目的の神経系細胞を誘導し神経ネットワークを再構築できれば、細胞移植治療で問題となる培地内の血清の持ち込みなどの感染リスクの回避できるなど利点が非常に多く、その成果の波及効果は高い。しかしながらこのダイレクトリプログラミング法によって誘導された神経系細胞の治療効果や腫瘍形成能は未知の部分が多く、in vivoの系を利用して評価していくことが重要であり、今後臨床現場で治療応用を行うにあたり非常に重要な基礎的基盤となると言える。

URL: 

公開日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi