研究課題/領域番号 |
20K09383
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
樋口 佳則 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (00456055)
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研究分担者 |
池上 史郎 千葉大学, 大学院医学研究院, 助教 (10436389) [辞退]
村田 淳 千葉大学, 医学部附属病院, 准教授 (20344997)
山本 達也 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 教授 (50375755)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | tDCS / postural instability |
研究実績の概要 |
臨床上,経頭蓋直流刺激の安全性を示すことが重要であり,脳神経疾患,特に開頭術や外傷による脳の損傷を有している場合など,特に安全性が問題となる.皮膚障害やけいれん発作など,刺激誘発性の有害事象を確認する必要があり,経頭蓋直流刺激を6症例に行い検討を行った.頭部に2mA,20分の陽極刺激を5日間連続施行.その後,刺激部位や刺激強度,刺激の頻度を変えるなど4週間の刺激を行った.頭皮の熱傷の可能性を低下させ一定の刺激条件を維持するため,特に皮膚の状態を一定に保つことが重要であった.刺激部位の十分な皮脂除去,電極の生理食塩水での浸潤などにより,刺激前後のインピーダンスを2000Ω前後となるように行った.刺激中もインピーダンスの変化を確認しつつ行ったが,皮膚インピーダンスの上昇に十分配慮した状態であれば,最大刺激4 mA,20分間の刺激,さらに4週間にわたる刺激をおこなった場合でも,皮膚の異常,痙攣発作誘発などの有害事象は生じなかった.刺激前後のバイタルサインにも大きな変動を認めなかった.その後も,有害事象は報告されず,急性期,並びに,その後約6ヶ月でも遅発性の経頭蓋刺激に直接関わる有害事象は認められなかった.非接触での姿勢異常の測定を行うために,video動画により関節の位置をreal-timeに同定し,記録するシステムを用い,静止時,ならびに歩行時の体軸の変化を測定した.非接触,非侵襲的に姿勢異常,特に歩行時の姿勢異常を客観的にとらえる試みを継続し,記録を行った.
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