研究課題/領域番号 |
20K09390
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研究機関 | 大阪医科薬科大学 |
研究代表者 |
亀田 雅博 大阪医科薬科大学, 医学部, 特別職務担当教員(講師) (50586427)
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研究分担者 |
安原 隆雄 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 准教授 (50457214)
田尻 直輝 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 准教授 (80782119)
佐々木 達也 岡山大学, 大学病院, 助教 (80790865)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 電気刺激療法 / パーキンソン病 / 迷走神経刺激 / 神経保護効果 |
研究実績の概要 |
いったん損傷された神経は、二度と再生されないとされてきた。しかし、成体であっても海馬歯状回や脳室下帯に神経幹細胞が存在していることが報告されて以来 、様々な再生医療アプローチを用いて、内因性の神経幹細胞の活性化をはかり、神経系に元来備わる自己修復能を効率的に誘導しようとする研究が行われている。 再生医療アプローチとしては、神経幹細胞移植に代表される神経幹細胞を追加補充する方法と、内因性の神経幹細胞の活性化をはかる治療の2つに大別される。 我々がこれまで研究してきた電機刺激療法は、動物実験レベルで内因性の神経幹細胞の活性化を通して、神経系に元来備わる自己修復能の効率的な活性化をもたらすことを確認している。 一方で電気刺激療法というものは、すでにパーキンソン病に対する深部刺激療法の形で日常診療において実施されているが、その侵襲性というものが問題となる。本研究では動物実験を通して臨床へのfeedbackを図ることを目的としている。 パーキンソン病に対する電気刺激療法の低侵襲化という観点から、パーキンソン病モデル動物に対して迷走神経刺激を様々な刺激強度で与えた。すると、 軽度の刺激強度で迷走神経刺激を与えた群において、電気刺激による自己修復機構として抗炎症作用を通した神経保護作用が存在することが確認された。さらに迷走神経の求心性線維あるいは遠心性線維のどちらが重要か、選択的な連続電気刺激によって治療効果を比較検討したところ、求心性線維の重要性が確認された。 また、脳梗塞への幹細胞移植といったアプローチに関しては、カプセル化SB623とカプセル化しないSB623細胞が脳梗塞に対して治療効果を持つことを確認し、カプセル化SB623ではカプセル内で神経新生が促進され、生存率が上昇していることが確認された。治療効果をもたらすメカニズムとしては移植された細胞からもたらされる栄養因子の分泌が関与していることが明らかになった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
昨年度研究費用面から脳梗塞モデルに対する電気刺激実験継続は断念し、review論文作成の方向で研究継続の方針とし、review論文を作成し投稿したが、採択されず、次年度に別雑誌に投稿予定としたため。
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今後の研究の推進方策 |
昨年度作成したreview論文を別雑誌に投稿する。
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次年度使用額が生じた理由 |
オープンアクセス雑誌への論文投稿を行ったが採択されなかったため、別雑誌に今年度新たに投稿を行う方針としている。その費用として今年度使用を予定している。
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