研究課題/領域番号 |
20K09410
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
平尾 眞 大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい教員 (10527708)
|
研究分担者 |
蛯名 耕介 大阪大学, 大学院医学系研究科, 特任准教授(常勤) (70612076)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | bFGF / cartilage / meniscus / regeneration / synovial MSC |
研究成果の概要 |
免疫不全マウス膝関節において骨軟骨欠損部にヒト滑膜由来間葉系幹細胞(MSC) の細胞凝集塊を充填すると、bFGFの添加群で有意に欠損部の軟骨基質の再生が促進された。再生領域は移植したヒト滑膜由来MSC由来の組織であることも確認できた。また免疫不全ラット膝内側半月板損傷部の修復や基質産生にヒト滑膜MSC の培養時のbFGF添加が促進的に作用することも明らかとなった。bFGFが滑膜細胞を介して半月板を再生するメカニズムが、主にERKやAktシグナル系において働くケモカインCXCL6-CXCR2経路を介したものであるということが明らかになった。
|
自由記述の分野 |
関節外科 軟骨再生
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
bFGFはすでに臨床現場で広く使用されているもので、安全性も担保されており、bFGF添加下にてのヒト滑膜由来幹細胞塊を移植することは、軟骨や半月組織再生を促進する一つの有用な方法と考えられた。半月板の再生が実現できれば、軟骨の保護作用も向上し、変形性関節症の予防や進行の抑制に寄与することが期待される。
|