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2021 年度 実施状況報告書

バイオミメティック Veing Wrapping による末梢神経障害治療法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 20K09415
研究機関北里大学

研究代表者

井上 玄  北里大学, 医学部, 准教授 (80594209)

研究分担者 内田 健太郎  北里大学, 医学部, 講師 (50547578)
松下 治  岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (00209537)
大鳥 精司  千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (40361430)
馬渕 洋  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (50424172)
宮城 正行  北里大学, 医学部, 講師 (90627556)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードバイオミメティックベイン / 成長因子
研究実績の概要

外傷性末梢神経損傷, 絞扼性神経障害, CRPS(複合性局所疼痛症候群)などの末梢性神経障害は神経障害性疼痛や麻痺を呈し治療に難渋する。本年度は申請者が開発した高密度コラーゲンシートに骨髄間葉系細胞を積層した複合材料を用いて末梢神経障害モデル(Chronic Constriction Injury, CCI)モデルに対する影響を検討した。。結紮した坐骨神経に間葉系幹細胞積層高密度コラーゲンシートを巻き付けた群(MSC/CS)、高密度コラーゲンシートのみを巻き付けた群(CS)、CCIのみを行ったコントロール群(CCI群)を作成した。傷害後1,3,7,14,21,28日目にVon Freyによる疼痛評価を行った。しかし、MSC/CS群とCS群間で有意な差は認められなかった。細胞の必要性を再考するためにvein wrappingとvein中の細胞を死滅せた frozen vein wrappingを作製し、比較検討を行たt。その結果、いずれもHO-1の発現上昇を認め、疼痛閾値の改善を認めた。また、ELISAの結果からveinにはbFGFが多く含まれていることが明らかになった。このことからvein wrappingの効果はveinに含まれる成長因子の作用によるものが主であると考えられた。そこでveinに含まれる成長因子のプロテオーム解析に着手した。次年度はプロテオーム解析の結果をもとに成長因子搭載コラーゲンシートを作製し、バイオミメティックベインラッピング法を確立する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初想定していたveinに存在する細胞の役割は限定的であり、成長因子による作用が主である可能性が示唆された。そのため、やや遅れていると考えられる。

今後の研究の推進方策

LC/MSによるプロテオーム解析によりvein中の成長因子を網羅的に解析し、その組成を基盤としたバイオミメティックベインラッピングを確立する予定である。

次年度使用額が生じた理由

MSCを搭載したバイオミメテックベインラッピングが十分な効果を示さなかったため、モデル作製に遅れが生じた。そのため、次年度使用額が生じた。条件を最適化し、来年度用いる予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Nerve decompression surgery suppresses TNF-α expression and T cell infiltration in a rat sciatic nerve chronic constriction injury model2022

    • 著者名/発表者名
      Mukai M, Uchida K, Inoue G, Satoh M, Miyagi M, Yokozeki Y, Hirosawa N, Matsuura Y, Ohtori S, Takaso M
    • 雑誌名

      J Orthop Res

      巻: - ページ: -

    • DOI

      10.1002/jor.25280

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2022-12-28  

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