研究課題/領域番号 |
20K09416
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
|
研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
渡邉 航太 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (60317170)
|
研究分担者 |
米澤 嘉朗 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (40865763)
武田 和樹 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (50594735)
寺尾 知可史 国立研究開発法人理化学研究所, 生命医科学研究センター, チームリーダー (60610459)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | 脊椎 / 側弯症 / 先天性側弯症 / 遺伝子 |
研究成果の概要 |
先天性側弯症 (以下CS)と脊椎肋骨異骨症 (以下SCD) の新規原因遺伝子を明らかにするため、CS患者143サンプル、SCD患者18サンプルとなり更に、66家系のトリオ解析を行った。その結果、常染色体優性遺伝モデルから6つ、常染色体劣性遺伝モデルから14つの計20の候補遺伝子が挙がった。その中に繊毛運動に関与しているDNAH3やDNAH12、神経発生に関与しているIRX6、脊椎の形態に関与している可能性があるPLXNA3といった有望な候補遺伝子があった。今後、共同研究グループと協力しオルガノイドを使用した体節形成に関与する遺伝子の評価を行う予定である。
|
自由記述の分野 |
整形外科
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
CS、SCDは 低年齢で発症し、重症例は胸郭容量の減少により肺成長が阻害されてQOLや生命予後を低下させる可能性がある疾患である。我々は日本人CSの約10%がTBX6遺伝子の変異によって起こること、さらにCSとSCDは、TBX6遺伝子においては一連の疾患群であり、表現型は変異の重症度に依存していること、TBX6に加えてLFNG 遺伝子が、CSの新規原因遺伝子であることを明らかにした。しかしこれらの変異はCS全体の約10-15%程度であり、未だ病因に関しては不明な点が多い。本病態を明らかにすることは、CSやSCDの生命予後を改善する可能性がある。
|