本研究は、2方向X線透視と2D/3D registrationを用いて、解剖学的形状に近い新規人工足関節置換術後の足関節・距骨下関節動態を正常足の動態を比較した。健常者11名、人工足関節置換術後患者7名のX線透視データの取得および解析を行った。正常足関節では足関節背屈から底屈に伴い内がえし、内旋していた。人工足関節では、可動域は少ないものの同様の動態を示し、正常足関節の動態を再現していることが明らかになった。また、正座や蹲踞といったアジア人に特有の姿位では、通常の背底屈よりも大きい可動域を要することも明らかとなった。
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