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2022 年度 研究成果報告書

関節最表層の制御・維持における、シグナル分子としてのルブリシンの機能解析

研究課題

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研究課題/領域番号 20K09428
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56020:整形外科学関連
研究機関東京大学

研究代表者

上原 浩介  東京大学, 医学部附属病院, 病院診療医(出向) (20599063)

研究分担者 齋藤 琢  東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (30456107)
森崎 裕  東京大学, 医学部附属病院, 病院診療医(出向) (30508099)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードPrg4 / ルブリシン / Superficial zone (SFZ) / 軟骨
研究成果の概要

現在まで、ルブリシンをコードする PRG4 遺伝子は関節表面に潤滑性を与えることで関節を保護すると理解されてきた。我々は、Prg4 ノックアウト (Prg4-KO)マウスで、軟骨が肥厚し関節軟骨組織の最表層(Superficial Zone, SFZ)が消失することを見出した。Prg4-KOマウスと野生型マウスのSFZ細胞の遺伝子発現の特徴を比較することにより、免疫系プロセスや炎症に関連する遺伝子、細胞外マトリックス遺伝子に差異があることがわかった。SFZ細胞に注目して研究を進めたところ、PRG4はNfkB-Mmp9-TGF-b の経路を介して、関節軟骨の恒常性に寄与するということを示された。

自由記述の分野

整形外科

研究成果の学術的意義や社会的意義

運動器に関わるルブリシンの研究のほとんどは潤滑性の維持に焦点を当てたものであり、それ以外の働きに関する報告はわずかである。その上、ルブリシンの分子レベルでのメカニズムの解析もほとんど進んでおらず、軟骨細胞を制御するという観点での研究や、ルブリシンをドメイン別に機能を解析した研究はない。我々の研究は、ルブリシンをシグナル伝達分子としての役割を見出した、今までのルブリシン研究とは一線を画したものであり、本研究は軟骨治療の新たな扉を開くものと考えている。

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公開日: 2024-01-30  

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