寿命の延伸が健康寿命の延伸に直結しないことは、超高齢社会において大きな問題となっている。加齢に伴う罹患疾患数の増加により、疾患相互の影響を考慮する必要性がある。近年、代謝疾患と骨粗鬆症の関係については、多くの知見が集積され、世界的な注目を浴びているが、両者の関係は,糖尿病等の患者が高齢化しているため、より一層重要である。 骨や軟骨は、身体を支えたり、カルシウムを貯蔵するだけでなく、内分泌臓器として機能する可能性がある。他臓器の間をつなぐ骨、軟骨生理活性物質同定することは、エネルギー代謝・糖代謝の恒常性維持に関わる新たな機能解明につながり、人類の健康に関わる大きな発見となる。
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