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2023 年度 研究成果報告書

荷重増減下での骨-筋連関における分子メカニズムの解明とその制御法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 20K09446
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56020:整形外科学関連
研究機関産業医科大学

研究代表者

酒井 昭典  産業医科大学, 医学部, 教授 (90248576)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード海綿骨 / 骨微細構造 / 筋重量 / 筋線維 / 骨粗鬆症 / 慢性閉塞性肺疾患 / マウス / 遺伝子改変動物
研究成果の概要

申請者はマウスやラットを用いて組織形態計測と遺伝子発現から骨と筋の連関について解析した。Wnt10a KOマウスでは、海綿骨量は減少したが、筋重量は維持された。その機序としてGdf8/Myostationの遺伝子発現抑制が考えられた。筋重量が減少するDMDモデルラットの大腿骨骨幹部では、皮質骨に変化はないが、海綿骨量は骨微細構造の劣化を伴って減少した。COPDモデルマウスでは、骨形成低下に伴う海綿骨量の減少ならびにⅠ型からⅡ型筋線維へのタイプ移行、各筋線維の萎縮を認めた。アスタキサンチンやスルフォラファンなどの抗酸化剤投与によりこれらの筋骨格系異常を抑制できることを明らかにした。

自由記述の分野

整形外科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

骨粗鬆症とサルコペニアのような加齢性疾患は互いに関連しながら進行するにもかかわらず、予防法や治療法の研究開発は未だ発展途上にある。今回、骨と筋を統合的に解析する研究を行った。DMDモデルラットのように遺伝子が大きく疾患を規定する病態では、減少した骨と筋をepigeneticな制御法でレスキューすることは難しいが、COPDモデルマウスのように生活習慣が大きく関与する病態では、減少した骨と筋をアスタキサンチンやスルフォラファンのような抗酸化剤投与により、筋骨格系の異常を抑制できることを明らかにした。今回得られた研究結果は、実効性の高い介入や効果的な治療法の開発に繋がる可能性がある。

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公開日: 2025-01-30  

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