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2022 年度 研究成果報告書

Runx2,3による関節軟骨の統合的制御機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K09451
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56020:整形外科学関連
研究機関東京大学

研究代表者

谷口 優樹  東京大学, 医学部附属病院, 講師 (80722165)

研究分担者 齋藤 琢  東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (30456107)
大島 寧  東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (50570016)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードRunx3 / Runx2 / 変形性関節症 / 2型コラーゲン / ルブリシン / 関節軟骨
研究成果の概要

Runx2とRunx3が変形性関節症(OA)の発症に果たす役割をin vivoおよびin vitroで検討した。関節軟骨特異的なRunx3ノックアウトマウスは、外科手術による誘導後、ルブリシンやアグリカンの発現低下を伴うOAが加速された。Runx2ヘテロノックアウトマウスではMmp13の発現が減少してOAが抑制された。Runx2ホモノックアウトではOAが加速し、II型コラーゲン(Col2a1)の発現が減少するという二相性の表現型が示された。総合的な転写解析の結果、Runx3の転写標的遺伝子としてルブリシンとアグリカンが挙げられ、Runx2は炎症反応下でCol2a1発現を誘導することが示された。

自由記述の分野

整形外科

研究成果の学術的意義や社会的意義

関節軟骨は 2 型コラーゲンなどのタンパクによって構成され、表面はルブリシンなどの滑らかなタンパクによって覆われている。これらのタンパクが減少すると軟骨が変性し、変形性関節症に至る。この研究では、 Runx2、Runx3 という2つの転写因子がこれらのタンパクを作り出し、関節軟骨を保護していることを明らかにした。Runx3の関節軟骨での作用はこれまで知られておらず、Runx2はむしろ変形性関節症を悪くすると考えられてきた。Runx3の関節保護作用のほか、Runx2にも隠れた関節保護作用があることを示した本成果は、変形性関節症の病態解明のみならず、治療法開発にも貢献すると期待される。

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公開日: 2024-01-30  

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