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2022 年度 実施状況報告書

骨粗鬆症に対する新しい発症機序の解明と新規薬物開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K09467
研究機関大分県立看護科学大学

研究代表者

濱中 良志  大分県立看護科学大学, 看護学部, 教授 (60274750)

研究分担者 松尾 哲孝  大分大学, 医学部, 准教授 (10284788)
花田 俊勝  大分大学, 医学部, 教授 (10363350)
矢野 博之  純真学園大学, 保健医療学部, 講師 (50448552)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード骨細胞分化
研究実績の概要

人の骨細胞の分化モデルとしてヒト骨芽細胞様骨肉腫細胞Saos-2を使用した。ステロイドホルモンを除くチャコール処理血清群とエストロゲンの作用を見るためのE2(17βエストジオール)添加群の2つに分けた。10mMβグリセロ‐ル、50μg/mLビタミンCを分化誘導剤として使用し、分化誘導(-)群と分化誘導(+)群のそれぞれに、E2の添加群と非添加群の4つの群を用いて、2日ごとに培地交換を行い、4日間培養した。その後、コラーゲンを青く染めるアザン染色、カルシウムを赤く染めるアリザリンレッド染色、OPG(オステオプロテゲリン)抗体を用いたウェスタンブロット、OPGの特異的プライマーを用いたリアルタイムRT-PCRを施行した。その結果、アリザリン染色で、分化誘導を行わない群は処理血清群、E2添加群ともに赤く染色されなかったが、分化誘導した2つの群ともに赤く染色された結節を認めたが、染色の差を認めなかった。アザン染色では、分化誘導の有無にかかわらず青く染色され、大きな染色の差を認められなかった。ウエスタンブロットでは、処理血清群(+分化誘導剤)に比べてE2添加群(+分化誘導剤)のOPGが増加していた。OPGはRANKに結合して破骨細胞の分化を抑えるおとり受容体の役割が知られているため、エストロゲンは破骨細胞の抑制という直接的作用とともに、骨分化時には骨芽細胞に働きかけ、破骨細胞を抑制するという間接的な作用もあることが示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナ禍による実験室の人数制限などにより、若干予定より遅れている。

今後の研究の推進方策

研究期間を1年延長して、HSPタンパク質の骨分化に与える影響に関する研究を進めていく。

次年度使用額が生じた理由

コロナ禍で計画どおり研究を行うことができなかった。
今年度行うことが行うことができなかった実験(HSPタンパク質の骨分化に及ぼす影響)を予定である。

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公開日: 2023-12-25  

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