OPLL患者ではprothrombinとprotein CといったビタミンK依存性タンパク質の活性が対照群に比較して有意に低値であった。頚椎OPLLのモデル動物であるtwyマウスにビタミンKを補充したVKS群は、通常餌の対照群およびビタミンK欠損餌を与えたVKD群よりも有意に頚椎の異所性骨化が抑制され、歩行障害も軽度であった。血漿中のGRP濃度は、VKS群がVKD群よりも有意に高値であった。靭帯骨化巣周囲に集積する骨軟骨細胞には、GRPが豊富に発現していた。これらの所見は、ビタミンK補充がGRPを介して骨化伸展を抑制する新しい治療法となる可能性を示している。
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