研究課題
まず初年度なので、新規の動物実験申請書を作成・申請した。ステロイド性骨粗鬆症のマウスモデルに関する研究者の論文を参考にした。その結果、動物実験を計画するためのステロイド投与の方法をISA社製のプレド二ゾロン2.5mg/kg 60日徐放性ペレットに決定した。 またin vivo でのTHの投与実績がないので、至適濃度を決めるために濃度調節が自由になるオスもチックポンプを使用することにした。in vitro実験では、primary骨芽細胞にステロイド添加すると細胞周期を停止させるp57Kip2タンパクが誘導され、細胞増殖が停止することがわかった。細胞増殖の停止と分化促進がステロイドによる骨芽細胞アポトーシス及び骨粗鬆症発症の発症機序にも関与する可能性を示唆した。次年度にこの点も併せて検索を引き続き行っていく。共同研究者の坂井らはKeap1 KOマウスと野生型マウスの軟骨内骨化を、特殊な走査型顕微鏡を用いて、より自然に近い状態で観察したところ、Keap1 KOマウスの骨端軟骨における2次骨化中心の形成が遅延してosteomalacia様のフェノタイプを呈することが明らかにした。酸化ストレス制御系は、発生段階での軟骨内骨化にも重要な役割があることがわかった。
4: 遅れている
2度にわたる緊急事態宣言による動物実験申請書の新規受付および審査が遅れ、未だに承認が下りていないため動物実験ができなかった。
まず学内の動物実験審査を通過させ、早急に動物実験を開始する。プレド二ゾロンペレットを用いたステロイド性骨粗鬆症マウスにオスもチックポンプを埋め込み、THの至適濃度を決定する。
3度にわたる緊急事態宣言のために新規の動物実験が行えなかったため。
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