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2022 年度 実績報告書

骨髄幹細胞と脱細胞性自家筋肉基底膜を移植した血管柄付き吸収性神経誘導管

研究課題

研究課題/領域番号 20K09493
研究機関近畿大学

研究代表者

柿木 良介  近畿大学, 医学部, 教授 (20314198)

研究分担者 赤木 將男  近畿大学, 医学部, 教授 (00273441)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード末梢神経再生 / 神経誘導管 / 脱細胞化自家筋肉基底膜 / 脱細胞化同種神経基底膜
研究実績の概要

1.研究の目的:自家脱細胞化筋肉基底膜(decellularized isogenic muscle basal lamellae; DIMBL)含有チューブとDANBL(decellularized allogenic nerve basal lamellae; DIMBL)含有チューブとでそいの神経再生を比較すること。
2.研究の方法:1) DIBMLチューブの作成:Lewisラットを用いて腓腹動静脈茎を挙上し、大腿部に翻転し、坐骨神経に20mm欠損を作成し、それを腓腹動静脈茎含有シリコンチューブ(VCT)で架橋した。 2) DIMBL,DANBLの作成:ラットの大腿四頭筋より筋肉を採取し、液体窒素を用いて、1mmX1mmX20mmのDIMBLを作成した。同様にDAラットの坐骨神経を液体窒素処理して、20mm長のDANBL を作成した。3) 骨髄間葉系幹細胞(BMSC)の移植:Lewisラットの大腿骨、脛骨より骨髄を採取し、in vitroで培養し、5-6 passageのBMSCを作成した。VCT内に20mm長のDIMBLと1X107個のBMSCを移植した群(VMC)、VCT内に20mm長のDANBLと1X107個のBMSCを移植した群(VNC)を作成した。4)移植後:12週、24週の時点でVMC, VNC群それぞれ8匹の坐骨神経の運動神経伝導速度、足部内転筋でのCMAPを測定した。また24週での再生神経遠位端から5mm中枢部で切片を作成し、トルイジンブルー染色し、有髄神経軸索総数、平均軸索直径を測定した。
3.研究の結果:電気整理的、組織形態学的にVNCはVMCより有意に良好な神経再生を示した。
4. 結論:DIBMLでは、DANBLに比較して、基底膜間の距離が小さく、Schwann cellがDIBMLに侵入できなかったものと考えられる。

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公開日: 2023-12-25  

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