研究課題/領域番号 |
20K09498
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
宮崎 剛 福井大学, 学術研究院医学系部門(附属病院部), 講師 (80324169)
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研究分担者 |
内田 泰善 福井大学, 学術研究院医学系部門(附属病院部), 医員 (60838704) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 変形性関節症 / 軟骨変性 / 軟骨再生 / 脂肪幹細胞 / CD271 |
研究実績の概要 |
SDラットを用いて膝関節にMIAを用いてchemical induced OAモデルを作成した。軟骨変性を組織学的に評価し、初期変形性関節症と進行期、末期のグループを作成し、そのモデルに対してAD-MSCsを関節内へ注入試、モデル作成した。対照群も同様に作成し、関節内注入後2, 4, 6週にて屠殺後、膝関節軟骨における組織切片を作製しサフラニンO染色やアグリカンやコラーゲンIIの発現量について評価、またマクロスコピックに軟骨面の状態について評価を行った。またCD271/164+細胞についても上記と同様の実験を行い軟骨形成の状態について比較検討を行っている。 その結果、CD271+MSCsとPA MSCsでは局所の抗炎症効果において特に有意差は見いだせないが、軟骨再生効果はCD271+MSCsで強く、DRGでの疼痛関連のサイトカイン発現量はCD271+直接注入群において有意に低下していた。これは軟骨再生によるものと考えられた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
モデル作成も順調に行えており、現段階では予定通りに進行している。
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今後の研究の推進方策 |
今後SDラットを中心にMIA注入によるchemical induced OAモデルでの軟骨再生を検討する予定。 またそれ以降では、OA自然発症モデルであるハートレー系モルモットを用いて膝関節内へAD-MSCsを直接注入し、関節軟骨内への細胞の取り込みを評価する。次に大型動物として日本白色家兎を用いて膝前十字靭帯と内側半月を切除して実験的変形性膝関節症モデルを作成する。軟骨変性を組織学的に評価し、初期変形性関節症と、進行期、末期のグループを作成し、そのモデルに対してAD-MSCsをscaffoldとともに関節内へ注入し治療効果を検討する方針。
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次年度使用額が生じた理由 |
補助事業の誠実な執行に努めた結果、当初計画より経費の使用が節約できたことにより未使用額が生じた。 当該未使用額を次年度に持ち越して追加の試薬・抗体・消耗品等購入する。
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