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2021 年度 実施状況報告書

ショットガンプロテオミクスを用いた神経線維腫の悪性化機序解明と治療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 20K09506
研究機関札幌医科大学

研究代表者

江森 誠人  札幌医科大学, 医学部, 講師 (20580286)

研究分担者 高澤 啓  札幌医科大学, 医学部, 准教授 (00593021)
高田 弘一  札幌医科大学, 医学部, 講師 (90398321)
村橋 靖崇  札幌医科大学, 医学部, 助教 (90855842)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード肉腫 / 悪性末梢神経鞘腫瘍 / プロテオーム解析
研究実績の概要

ショットガンプロテオーム解析を用いて、神経線維腫からMPNSTが発生する悪性化分子機序を解明し新規治療法を確立する。
神経線維腫とMPNSTのレーザーマイクロダイセクションによりタンパク質を抽出し、MPNSTでプロテアソーム関連タンパクが有意に増加していることを見出した。そこでプロテアソームに着目して機能解析を試みた。
神経線維腫とMPNSTにおいて、20Sプロテアソームβ1サブユニット、β2サブユニット、β5サブユニットに対する免疫組織染色を行った。神経線維腫と比較して、多くのMPNST症例で高発現していることを見出した。
次に、プロテアソーム阻害剤であるボルテゾミブのMPNST細胞株における細胞増殖の抑制とアポトーシスの誘導を確認した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

計画書通りに進展している

今後の研究の推進方策

今後プロテアソーム阻害剤は、アントラサイクリン系抗腫瘍剤と組み合わせることでMPNST細胞に対して相乗的な増殖抑制効果を確認する。またXenograftモデルを用いても同様のプロテアソーム阻害剤とアントラサイクリン系抗腫瘍剤と組み合わせることによる抗腫瘍効果を確認する。

次年度使用額が生じた理由

次年度使用が生じた理由:計画書に記載した細胞株のXenograftモデルが成功しなかったことで、プロテアソーム阻害剤によるin vivoの抗腫瘍効果を確認することができなかったことが原因である。このため新規のMPNST細胞株SCC414を購入し、Xenograftモデルの作製を行う。
使用計画:NOD-SCIDマウスの背部皮下に切開を加えることなく、25Gの注射針を用いてMPNST細胞株2×106 cellの腫瘍混濁液100ulを移植してXenograftモデルの作製次第、プロテアソーム阻害剤は、アントラサイクリン系抗腫瘍剤と組み合わせることでMPNST細胞に対して相乗的な増殖抑制効果を示すかin vitroで確認する。またXenograftモデルを用いても同様のプロテアソーム阻害剤とアントラサイクリン系抗腫瘍剤と組み合わせることによる抗腫瘍効果を確認する。腫瘍が形成された後にbortezomib,bortezomib+ Adriamycinを隔日に投与し、DMSO投与群と抗腫瘍効果を比較する。

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公開日: 2023-12-25  

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