研究実績の概要 |
プロテアソーム阻害剤のMPNST細胞に対するin vitro, in vivoでの抗腫瘍効果 ①抗腫瘍効果の検討 in vitroMPNST細胞株3種(sNF96.2, SCC94, SCC94)を用いてプロテアソーム阻害剤であるbortezomibの抗腫瘍効果を確認する。5×103cell/wellの細胞と0-100nMのbortezomibを共培養し、CCK-8 assayによりcell viabilityを評価する。各細胞株でのIC50を算出する。いずれの細胞においても用量依存性に抗腫瘍効果を認め、SCC24が最もIC50値が低かった。②腫瘍細胞のアポトーシス誘導の検討 in vitro1×104cell/wellの細胞を0-100nM(①の結果に基づく)のbortezomibを1-72時間共培養し(Promega)を用いてcaspase3/7の活性を調査した。いづれの細胞株においてもbortezomib暴露によるアポトーシス誘導を認めた。③抗腫瘍効果の検討 in vivo 免疫不全マウス各種の背部皮下に切開を加えることなく、25Gの注射針を用いて2×106cellの腫瘍混濁液100ulを移植する。腫瘍が形成された後にbortezomibを隔日に30日間投与し、DMSO投与群と抗腫瘍効果を検討することを予定した。しかし、いずれの免疫不全マウスを用いても、MPNST細胞株では腫瘍が形成されなかった。
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