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2022 年度 研究成果報告書

ショットガンプロテオミクスを用いた神経線維腫の悪性化機序解明と治療への応用

研究課題

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研究課題/領域番号 20K09506
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56020:整形外科学関連
研究機関札幌医科大学

研究代表者

江森 誠人  札幌医科大学, 医学部, 講師 (20580286)

研究分担者 高澤 啓  札幌医科大学, 医学部, 准教授 (00593021)
高田 弘一  札幌医科大学, 医学部, 講師 (90398321)
村橋 靖崇  札幌医科大学, 医学部, 助教 (90855842)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード軟部肉腫 / 神経線維腫 / 悪性末梢神経鞘腫瘍 / プロテオーム / プロテアソーム
研究成果の概要

悪性末梢神経鞘腫瘍(MPNST)は良性の神経線維腫から悪性化することで発症することが多い。MPNSTは化学療法に抵抗性で外科的切除のみが現在の唯一の治療法である。しかし局所再発率も25%-37%と高率で、5年生存率は39-60%程度と予後不良であり、外科的切除のみでは予後改善が困難であることを示している。本研究では、神経線維腫とMPNSTのショットガンプロテオーム解析による網羅的タンパク質解析から、MPNSTにおいて、複数のプロテアソームサブユニットの発現が亢進していることを見出した。またプロテアソーム阻害剤がMPNST由来の細胞株で抗腫瘍効果があることを突き止めた。

自由記述の分野

軟部肉腫、融合遺伝子、プロテオミクス

研究成果の学術的意義や社会的意義

神経線維腫症1型患者が悪性腫瘍を合併する割合は、健常人と比較して約4倍高い。しかし多くの病変が小児期に生じるのに対して、悪性末梢神経鞘腫瘍(MPNST)を含めた悪性腫瘍は20-50歳代に多く発生するため、十分な患者教育も行われておらず、巨大な悪性腫瘍が形成されてから来院するため、治療に難渋し予後も不良である。MPNSTは悪性軟部腫瘍の標準治療として用いられる化学療法に抵抗性であり、現在でも手術加療しか有効な治療法が確立できていない。本研究によりプロテアソーム阻害剤がMPNSTに対する新しい治療法になりうることを示した。

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公開日: 2024-01-30  

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