研究課題/領域番号 |
20K09509
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
寺口 真年 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (00554544)
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研究分担者 |
橋爪 洋 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (10326382)
中川 幸洋 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (20372865)
山田 宏 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (70275361)
上松 右二 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 教授 (90223502)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | ロコモティブシンドローム / 軽度認知機能障害 / 一般住民コホート研究 |
研究実績の概要 |
2020年10月から11月にかけて研究参加者を募り約600名の参加者に対して検診作業を行った。調査項目について 1)検診にて身体測定(身長・体重・体脂肪・エコーによる骨密度測定)・血液尿検査(生化学・血清等)・医師診察(栄養状態・脈拍・浮腫など)・心電図・問診における職業や既往歴確認、2)運動器およびロコモ検診ではロコモ度テスト(立ち上がり、2ステップ、ロコモ25)。医師による腰痛・膝痛の問診(VASを含む)・全脊柱Xpおよび両下肢Xpを用いて全身アライメントの評価・骨粗鬆症(骨密度は第2-4腰椎および両側大腿骨でのDXA法により測定)・等速性筋力測定機器(BIODEX)、客観的徒手筋力計(ミュータスF1-A)による体幹筋力およびの四肢骨格筋力の評価項目について縦断的介入研究を開始した。 さらに脳MRIを検査項目に追加し軽度認知機能障害を併発する被験者に対してはVS-RADにて運動介入が脳の萎縮の進行を予防するかどうか検討中である。 介入はデュアルタスク運動をコグニバイクを用いて行っている。被験者は約20名であり、半年間の効果を検証している段階である。さらにCOVID-19による自宅内での引きこもりの影響が活性型ビタミンD値の低下に影響しているのではないかと考え、検診項目内に追加を行い検証中である。2021年度は引き続き検診作業を行いながら、得られた結果を解析作業し国内・国際学会にて報告を行っていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究の予定では約600名の町民検診を行い、多項目にわたる検査を施行することであった。しかしながらCOVID-19のため検診参加は制限し約200名程度の被験者となった。さらに検査項目も半分程度にしたために研究計画の変更を強いられた。しかしながら、少ないデータながら有意義な結果を得られたため研究としてはおおむね順調に進んでいるものと考える。さらに介入研究としても被験者の集積は順調に進んでおり、データの収集も問題なく行えている。まだ研究開始より6ヶ月が経過しておらず最終的な成果としては不明なところはあるが、おおむね研究遂行としては順調に進展しているものと考えている。
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今後の研究の推進方策 |
2021年度もCOVID-19の中ではあるがワクチン接種および感染対策を行った上で検診作業を行う予定である。今年度は前回よりも参加人数を増やし、検査項目を増やした上で検診日数も増やす予定としている。2020年度に収集したデータを解析し、現時点でのかつらぎ町におけるロコモティブシンドロームの有病率および骨密度や認知機能障害との関連、さらに腰曲がりなどの関連因子について検討する。介入研究に関しても被験者の人数を増やし、観察期間の延長を行いながら研究を推進していく。解析結果に関しては今後は学会発表および論文の作成を行っていく。課題に関してはCOVID-19の影響によるが柔軟に対応していく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
COVID-19のため学会の開催が行われなかったため。
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