研究課題/領域番号 |
20K09509
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
寺口 真年 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (00554544)
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研究分担者 |
橋爪 洋 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 教授 (10326382)
中川 幸洋 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (20372865)
山田 宏 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (70275361)
上松 右二 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 教授 (90223502) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | ロコモティブシンドローム / デュアルタスク運動 |
研究実績の概要 |
【目的】軽度認知機能障害(MCI)は認知症になる前段階とされ、ロコモティブシンドローム(ロコモ)と伴に高齢化に伴い増加している。デュアルタスクトレーニング(DT)は2つの課題を同時に処理するトレーニングであり、MCI患者を対象にコグニバイクを使用したDTのロコモへの有効性を検討した。 【方法】MCIの定義はMMSEにおいて21点以上27点以下とした。調査項目はMMSE点数の変化、VS-RADを用いた海馬周辺の脳萎縮度および程度の変化。ロコモ度、ロコモ25による点数の変化、2ステップテストとTime Up Goの変化、さらに健康関連QOLはEQ-5D-5Lの変化を評価した。介入はコグニバイクとペダリングエルゴメーターのデュアルタスクトレーニングを週に1度リハビリ室にて行った。それ以外は自宅での運動療法を指示し日記帳にて施行の管理を行った。 【結果】対象は男性4名、女性6名であり、平均年齢は73.2歳であった。症例数が少ないためどれも有意な差は認めなかったが、MMSEの点数(23.8⇒23.6)そして海馬周辺の脳萎縮度(2.15→2.10) .と程度(43.3→42.3)は改善傾向にあった。健康関連QOLであるEQ-5D-5L(0.78→0.86)、ロコモ25(11.3→6.4)、2ステップテスト(1.24→1.28)とTime UP Go(8.44→7.99)はそれぞれ改善傾向を認めた。ロコモ度は4例において改善し、悪化は認めなかった。 【結論】本研究では症例数が少ないながらも軽度認知機能障害患者に対するコグニバイクを使用したDT運動は認知機能および運動機能ともに改善傾向を示した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究は当初対象者を一般住民検診としていたが、コロナ禍による検診を行うことが出来なかったため一部対象者を変更した。しかしながら対象者は限定されているが、概ね順調に研究の推進が可能であった。また本研究は学会でも発表予定である。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き対象者をリクルートし研究を遂行していく予定である。また対象者を拡大し、検診からロコモティブシンドロームを有する被験者から軽度認知機能障害を併発している方を研究内容を説明し、同意される方にデュアルタスク運動を遂行していく。また引き続きデータの蓄積を行い、学会報告と国際雑誌に掲載していく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍により検診作業が進められなかったため。
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