以下のことを報告しました。(1)腫瘍細胞におけるPD-L1の発現上昇とTILDの上昇は、組織学的悪性度、pTステージおよび末梢血好中球とリンパ球の比率の上昇と関連していた。腫瘍細胞におけるPD-L1の発現上昇、より高いTILDおよびPD-L1またはTILDのいずれかの発現上昇をともなうI型、III型、またはIV型腫瘍は、分化度および局所浸潤と正の相関を示した。(2)ヒトRCCにおけるSDHA遺伝子変異の役割を検討した。129例のヒトRCCにおけるSDHA/B/C/D遺伝子変異を検討した。SDHA遺伝子の1塩基変異(SNVs)が検出された。しかし、SDHB/C/D遺伝子変異は検出されなかった。
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