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2022 年度 実施状況報告書

アデノシン受容体シグナルに着目した低活動膀胱の病態生理解明と新規治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K09548
研究機関自治医科大学

研究代表者

高岡 栄一郎  自治医科大学, 医学部, 准教授 (50625340)

研究分担者 小島 崇宏  愛知県がんセンター(研究所), 腫瘍制御学分野, 研究員 (40626892)
根来 宏光  筑波大学, 医学医療系, 准教授 (80708595)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード低活動膀胱 / アニマルモデル / アデノシン受容体シグナル
研究実績の概要

活動膀胱の病態生理は不明であり確立された治療法は存在しない。本研究では、我々が新規確立した骨盤神経損傷による低活動膀胱モデルラットを用いて、膀胱線維化、アデノシン受容体発現変化ならびに薬物介入効果を評価することで低活動膀胱の病態生理の解明をめざし、アデノシン受容体シグナルの役割を明らかにすることで新規治療法の探索を目指す。これまでの研究から低活動膀胱モデルラットを再現し、モデル作成1週、1ヶ月、3ヶ月の膀胱機能を評価した。また、それぞれに対応した膀胱検体を採取し検体パネルを作成した。さらにモデル作成1週後の低活動膀胱亜急性期における膀胱組織におけるアデノシンレセプターサブタイプの発現変化を明らかにし、同時に最近開発された新規コリン作動薬の低活動膀胱に対する有用性も見出した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

低活動膀胱モデルラットを再現し、モデル作成1週、1ヶ月、3ヶ月の膀胱機能を評価し、低活動膀胱であることを確認した。また、モデル作成1週後の低活動膀胱亜急性期における膀胱粘膜、筋層組織におけるアデノシンレセプターサブタイプの分布をRTPCRにて明らかにした。さらに、最近開発された新規コリン作動薬の低活動膀胱に対する有用性も見出した。

今後の研究の推進方策

これまでに明らかになったアデノシンレセプターサブタイプの発現変化に対応したアゴニスト、アンタゴニストを膀胱内注入もしくは静脈注射による投与実験をおこない、膀胱機能変化を解析することで低活動膀胱に対する治療標的としての可能性を検討したい。

次年度使用額が生じた理由

研究代表者の所属異動があったため次年度使用額が生じた。異動後、研究環境も整い、研究が再開できるようになったため計画通りの研究をすすめていきたい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] 神経因性低活動膀胱モデル動物に対するアコチアミドの治療効果に関する検討2022

    • 著者名/発表者名
      高岡栄一郎、安藤高志、黒部匡広、稲井広夢、内田克紀、小野澤瑞樹、宮崎淳、西山博之、吉村直樹
    • 学会等名
      日本排尿機能学会
  • [学会発表] Effects of acotiamide in a rat model of detrusor underactivity induced by bilateral pelvic nerve crush injury2022

    • 著者名/発表者名
      Ei-ichiro Takaoka, Satoshi Ando, Toru Sugihara, Jun Kamei, et al.
    • 学会等名
      The 16th Pan-Pacific Continence society Meeting,
    • 国際学会

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公開日: 2023-12-25  

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