研究分担者 |
馬場 理也 熊本大学, 国際先端医学研究機構, 准教授 (10347304)
三浦 裕司 (財)冲中記念成人病研究所, その他部局等, 研究員 (10453698)
神波 大己 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (20402836)
矢津田 旬二 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 講師 (20749626)
菰原 義弘 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (40449921)
杉山 豊 熊本大学, 病院, 助教 (40709292)
倉橋 竜磨 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 助教 (80867945)
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研究実績の概要 |
今研究において我々は、 PBMC(末梢血単核細胞)を使用して、ICI治療開始前(ベースライン)およびICI治療1サイクル後(投与後1)2~3週間後に進行・転移性腎細胞癌(RCC)患者から前向きに検体を採取した。24名の患者さんから採取した5万個以上のPBMCを用いて解析を行った。 その結果、治療に反応しなかったグループ(SD:Stable Disease、PD:Progressive Disease)と治療に反応したグループ(PR:Partial Response、CR:Complete Response)の薬剤投与前後のFold Change(FC)を比較した。その結果、CD4陽性細胞(non-responder Median 0.79 vs responder Median 1.64, p=0.0317, respectively)、単球: CD56-HLADR+(非反応者中央値0.87 vs 反応者中央値1.20、p=0.0159、それぞれ)と変化を認めたが、他の細胞集団では見られなかった。 次に、治療に反応したグループと反応しなかったグループを治療前後で比較した。治療前のバイオマーカー細胞集団は特定できなかったが、CD4 Effector細胞(CD4+CD45RO-CD197-)の数は、治療後(PD1)群(PRまたはCR)で非治療群(SDまたはPD)より有意に多かった。(それぞれp=0.0303) 結論 として治療前後のCD4陽性細胞および単球(CD56-HLADR+)の上昇、治療後のCD4 Effector細胞(CD4+CD45RO-CD197-)の数は、治療効果のバイオマーカーとなり得る可能性が示唆された。
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