研究課題/領域番号 |
20K09566
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
鳥本 一匡 奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (10382293)
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研究分担者 |
藤本 清秀 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (50264867)
可野 邦行 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 助教 (50636404)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 間質性膀胱炎 / 血液バイオマーカー / リゾリン脂質 |
研究実績の概要 |
「間質性膀胱炎/膀胱痛症候群と過活動膀胱の鑑別における血中1 リノレノイルグリセロホスホコリン(1-LPC18:2)濃度測定の有用性の検討」を多施設共同で開始した。ハンナ型間質性膀胱炎(HIC)30例、膀胱痛症候群(BPS)30例、過活動膀胱(OAB)30例、対照群として下部尿路症状がないまたは(治療を要しない)軽微なボランティア(Control)30例より血液を採取した。また、同時にIC/BPS質問票を用いて症状評価を行った。主要評価項目は平均血中1-LPC18:2濃度の群間差であったが、HIC群、BPS群、OAB群の間に有意差はなく、いずれの群においてもControl群に比べて有意に低濃度であった。次に、副次評価項目である平均血中肝機能関連物質濃度および平均血中オートタキシン濃度には、上記4群の鑑別に有用な単一の物質は見いだせなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画どおりに進捗している。しかし、仮説とは異なる結果が得られており、今後の研究の進め方を修正・検討するために、解析をやり直しおよび測定項目の追加を行っている。
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今後の研究の推進方策 |
血中1 リノレノイルグリセロホスホコリン(1-LPC18:2)濃度を軸として、他の脂質濃度を複数組合せて血液バイオマーカーとしての精度を高める。また、本研究の基礎となった網羅的解析を、初回のHIC群とControl 群の2群からHIC群、BPS群、OAB群、Control群の4群へ対象を拡大して再度行い、研究推進方策を検討する。
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