研究課題/領域番号 |
20K09587
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 大阪大学 (2023) 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪急性期・総合医療センター(臨床研究支援センター) (2020-2022) |
研究代表者 |
角田 洋一 大阪大学, 大学院医学系研究科, 講師 (40710116)
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研究分担者 |
奥見 雅由 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (60512978)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 腎移植 / 抗体関連型拒絶反応 / 脱感作療法 / 感作 / メモリーB細胞 |
研究成果の概要 |
レシピエントが感作されるとドナー特異的抗体(DSA)が産生される。この状態で腎移植を行うと、移植腎廃絶するリスクが高い。我々はラット抗体関連型拒絶反応(ABMR)モデルを用いて、感作によってドナー反応性メモリーB細胞(DMBC)が誘導され、さらに腎移植を行うとshort-lived plasma cellに分化し、DSAが産生されることを証明した。また、ヒトの検体を用いて脱感作療法を施行した後もDMBCが陽性である症例は、ABMRが発生するリスクがあり、これはDSAとは独立したABMRのリスクファクターになることが判明した。これによって脱感作療法の効果をより詳細に評価することが可能となった。
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自由記述の分野 |
泌尿器科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2019年からDSA陽性腎移植の脱感作療法に対する免疫グロブリンの使用が保険収載された。これによって、従来は禁忌とされていたハイリスクな腎移植が施行可能となった。しかし、経過が良好であってもDSA陽性が持続したり、病理学的にABMRを認める症例が多い。本研究の結果は、この原因を解き明かし、より最適な脱感作療法を確立するために有用であると考えられた。
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