研究課題/領域番号 |
20K09590
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
笠原 好之 東北大学, 医学系研究科, 講師 (20511835)
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研究分担者 |
高野 裕治 人間環境大学, 人間環境学部, 教授 (00424317)
請園 正敏 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 知的・発達障害研究部, リサーチフェロー (50787778)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | ASD / 胎児 / 自律神経 / 胎児心電図 / モデルマウス |
研究成果の概要 |
妊娠期の母体環境は胎児の発達や流産・早産といった周産期リスクに直結する。とりわけ、母体の免疫活性化(MIA)は、産子の将来の自閉症スペクトラム障害(ASD)のリスクとなる。本研究ではMIAのモデルマウスを用いて、胎児の心電図を計測することで胎児の生理学的特徴を捉え、ASDの胎児期における病態の解明と、胎児期からの早期診断の可能性を検討した。その結果、MIAマウスの胎児では、自律神経系の活動が変化していることが明らかになった。これは、ASDの胎児期の病態を初めて示したものであり、ASDの胎児期からの早期診断につながる結果である。
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自由記述の分野 |
胎児病態学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ASDのリスクには胎児期の環境要因が重要であったにも関わらず、これまでは胎児期の研究は非常に限られていた。この要因として胎児期は計測が難しいことが挙げられるが、本研究では我々が開発した胎児の心電図計測技術を用いることで、胎児の検証が可能になった。ASDモデルマウスの胎児では、自律神経活動が変化していることを見出した。ヒトにおいても胎児の心電図計測は可能であるため、マウスにおける結果はヒトの診断や治療に直結する成果である。これまで不明であった胎児期のASDの病態が明らかになったことと合わせ、学術的意義および社会的意義は非常に大きい。
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