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2022 年度 研究成果報告書

早産児の消化管成熟に向けた治療戦略:肺サーファクタントと胎脂を用いた動物実験

研究課題

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研究課題/領域番号 20K09595
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56040:産婦人科学関連
研究機関新潟大学

研究代表者

西島 浩二  新潟大学, 医歯学総合病院, 教授 (80334837)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード肺サーファクタント / 胎脂 / ミセル / 早産児 / 壊死性腸炎 / 多光子イオン化飛行時間型質量分析法
研究成果の概要

肺サーファクタント製剤が形成するミセルとウサギ羊水内に存在するミセル分子の超微細構造解析を行った。クライオ透過型電子顕微鏡により、親水基を外側に、親油基を内側に向けた肺サーファクタントミセルの分子構造を描出することが出来た。次いで、妊娠16週から40週のヒト羊水55検体中のミセル分子の有無を、ネガティブ染色法を用いて検討した。妊娠週数が進むほどミセルの検出率が高くなったことより、ヒト羊水中のミセル分子は胎児の肺成熟度の指標になり得ると思われた。本研究を進めることで、ヒト発生段階における肺-皮膚-消化器間の相互作用を解明し、新たな視点に立った初期経腸栄養剤の開発を目指している。

自由記述の分野

周産期医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

妊娠後期の羊水構成成分の変化と消化管成熟との関連に着目した研究は、国内外を通じて存在しない。報告者の作成したサーファクテンミセル溶液(特許第4378531号)は、ウサギ胎仔小腸の成長と保護に関与し、ラット新生仔の壊死性腸炎発症を抑制した。今日の未熟児医療における問題点の一つは消化管の未熟性に起因する壊死性腸炎の発症であり、少子高齢化社会においては、早産児を“後遺症なく生存”させることの意義はきわめて大きい。本研究を進める事で、新たな視点に立った早産児用初期経腸栄養剤の開発が期待される。

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公開日: 2024-01-30  

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