若年発症の子宮体癌/子宮内膜異型増殖症(AEH)の臨床病理学的因子,分子遺伝学的因子を網羅的に明らかにすることを目的とした.若年性子宮体癌/AEH35例につき、遺伝子パネルであるPleSSision-Rapidを用いて、遺伝子発現やcopy number等の解析を行い、FFPE標本を用いて、免疫組織化学染色を施行した。 PTEN遺伝子病的変異例は有意に病変消失率が低く、またPIK3CA病的変異例は無再発生存率が有意に不良であった。また、p53部分部分陽性例は病変消失率が低い傾向にあった。 臨床病理学的因子や遺伝子パネルシーケンス、免疫組織化学の多変量解析では組織型のみが有意な因子として抽出された。
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