研究課題/領域番号 |
20K09609
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
小出 馨子 昭和大学, 医学部, 講師 (90384437)
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研究分担者 |
関沢 明彦 昭和大学, 医学部, 教授 (10245839)
川嶋 章弘 昭和大学, 医学部, 講師 (10783376)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 妊娠高血圧腎症 |
研究成果の概要 |
妊娠11-13週に絨毛検査目的で採取された余剰な絨毛組織を対象とし、妊娠経過正常例とのちにPEを発症する症例とで胎盤DNAメチル化状態に差異のある遺伝子を抽出した。のちにPEを発症する初期絨毛でプロモーター領域が高メチル化にある遺伝子は841遺伝子確認された。これらの遺伝子群について遺伝子オントロジー解析を行ったところ、細胞のストレス応答、細胞分化、免疫系の発生に関連していることが分かった。この結果より、のちにPEを発症する妊婦では、妊娠11-13週時点で絨毛細胞での細胞のストレス応答、細胞分化、免疫系の発生に関連する遺伝子の発現が低下している可能性が示された。
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自由記述の分野 |
産婦人科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
遺伝子オントロジー解析の結果をみると、本研究により抽出された遺伝子群は妊娠高血圧腎症の病態形成に関与している可能性があり、妊娠高血圧腎症の発症予知への活用の可能性のある分子マーカー候補を抽出できたと考える。 妊娠高血圧腎症は母児に対して重大な影響を及ぼす妊娠合併症の一つである。本研究成果は、周産期医学における課題の一つである「妊娠高血圧腎症の克服」に寄与すると考える。
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