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2023 年度 実施状況報告書

リキッドバイオプシーを用いた卵巣チョコレート嚢胞癌化に対する早期診断法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K09612
研究機関日本医科大学

研究代表者

米山 剛一  日本医科大学, 医学部, 非常勤講師 (90220772)

研究分担者 新村 裕樹  日本医科大学, 医学部, 講師 (40740527)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワードリキッドバイオプシー / 卵巣チョコレート嚢胞癌化 / 卵巣チョコレート嚢胞 / 卵巣がん / circulating-DNA / cell-free DNA / microRNA / 血漿
研究実績の概要

「リキッドバイオプシーを用いた卵巣チョコレート嚢胞癌化に対する早期診断法の開発」の研究に関して2例の癌化症例および対照として13例の良性チョコレート嚢胞症例から血液検体を得た。
得られた血液の血漿からcell-free DNA (cfDNA)に存在するがん細胞由来のcirculating-DNA (ctDNA)の変異およびマイクロRNA (miRNA)プロファイリングを次世代シーケンサー(NGS)にて解析予定とした。現況では、ctDNAのラフな検討まで施行した。
結果としてNGSの解析にて平均約100リードあり、0.1%の癌由来DNAがあれば解析可能な状態であった。
結果は、癌化症例1(明細胞がん)のctDNAの解析では、PIK3CAやERBB2等のoncogenicな遺伝子に変異が確認された。また、癌化症例2(漿液粘液性境界)でもPIK3CAやERBB2等の遺伝子に変異が確認された。
他方、対照の13例の良性チョコレート嚢胞症例のうち2例においてPIK3CAに遺伝子変異が確認された。その他の症例では、変化は認められなかった。
リキッドバイオプシーの場合にはclonal hematopoiesis of indeterminate potential (CHIP)が問題となり、PIK3CAは、CHIPによる影響を受ける代表的な遺伝子の一つである。今後は、組織での遺伝子変異の確認、突合等が必要になってくると考えられた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

研究期間開始の時期が、丁度、コロナ感染症パンデミックな期間と一致し、倫理委員会の申請を含め多くの時間を必要としたため。

今後の研究の推進方策

「リキッドバイオプシーを用いた卵巣チョコレート嚢胞癌化に対する早期診断法の開発」のうち、血漿を用いたmiRNAプロファイリングを利用した診断法の解析が進んでいないために注力し、推進していく予定である。

次年度使用額が生じた理由

遺伝子変異解析にかかる費用をやや抑えることが可能であったため。
極めて多量の解析データがあるためにストレージとしてSSD等を購入予定である。

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公開日: 2024-12-25  

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