Rimklbは、リボソームタンパク質S6へのグルタミン酸の付加を触媒する大腸菌酵素RimKの哺乳類ホモログである。本研究では、3塩基の欠失によりAla 29が欠失し、Leu 30がValに置換されたRimklb変異マウスを作製した。RimklbA29del, L30V変異マウスは精巣のサイズと重量の減少を示し、体外受精では完全な雄性不妊を示した。さらに、哺乳類ラパマイシン標的/リボソームタンパク質S6転写経路の重要な因子が、変異体精巣の精細管でリン酸化亢進していることも見いだした。我々は、Rimklbが精細管における精子形成を含む重要な役割を担っていると結論付けた。
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