研究課題/領域番号 |
20K09682
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
柊元 巌 国立感染症研究所, 病原体ゲノム解析研究センター, 室長 (70291127)
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研究分担者 |
佐々木 雄彦 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (50333365)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | ヒトパピローマウイルス / ホスホイノシチド / PTEN / 子宮頸癌 |
研究成果の概要 |
HPVゲノム維持におけるホスホイノシチドシグナル伝達系の関与を明らかにするために、HPV複製タンパク質E1とPIP3ホスファターゼであるPTENの機能的な関連を検討した。E1の一過性の発現がPTENの細胞内レベルを低下させることを見出した。またPTENの発現はHPVゲノム複製を抑制した。一方、E1を発現することで、細胞内のホスホイノシチド分子種に変動は認められなかった。PTENは多くの癌種で変異・欠失している癌抑制遺伝子であり、E1によるPTENの減少がHPVによる発癌に関わる可能性が示唆された。
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自由記述の分野 |
ウイルス学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトパピローマウイルス(HPV)の持続感染は子宮頸癌の原因であり、HPVゲノムの維持複製機構を解明することは、HPVによる発癌の分子機構の理解につながる。本研究の成果が子宮頸癌の新たな治療・予防法の開発に結びつくことが期待される。
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