研究課題/領域番号 |
20K09698
|
研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
岡本 康秀 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 客員講師 (10317224)
|
研究分担者 |
大塚 翔 千葉大学, フロンティア医工学センター, 助教 (00776049)
神崎 晶 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (50286556)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | 耳音響放射 / 内耳障害 / 振幅変調 |
研究実績の概要 |
1年度目では「振幅変調音の測定条件の確立」を目的としてきた。 当初の予定では測定機器の開発から開始し、最適な条件を見いだすことが目的であった。たとえば、250Hzを検討する場合、250Hzの周波数だけでも、パラメータとして「変調周波数」「変調度」「音圧」などを最適化する必要があり、その無限の組み合わせを内耳モデルを用いて工学的見地から最適なパラメータの候補を作成する予定であった。しかし、本年測定機器の開発に際し海外からの輸入に頼る部品がコロナの影響で入手がかなり遅れてしまい、1年度の終わりにようやく測定機器が完成した。したがって来年度実際に測定に入り、内耳モデルの結果と併せて最適な条件を見いだす予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本年測定機器の開発に際し海外からの輸入に頼る部品がコロナの影響で入手がかなり遅れてしまい、1年度の終わりにようやく測定機器が完成した。そのため実際に測定に入る時期がやや遅れている。
|
今後の研究の推進方策 |
来年度実際に測定に入り、内耳モデルの結果と併せて最適な条件を見いだす予定である。 実際の測定に際して、測定で得られる位相情報の検証から低音域の外有毛細胞の圧縮特性の推定していくことが次の目標である。 具体的には、自覚的検査である心理検査の結果と、本研究で得られた他覚的検査である変調耳音響放射から得られる圧縮特性との比較検討を行う。この結果より、正常内耳の外有毛細胞の機能(圧縮特性など)を他覚的に評価することが可能である証明を行うことを目標とする。
|
次年度使用額が生じた理由 |
1年度目ではコロナの影響により、研究ミーティングや学会参加が出来ず、残額が生じた。 次年度ではコロナの終息にともない研究ミーティング、学会参加による情報収集、発表を行うために使用する予定である。
|