研究課題/領域番号 |
20K09698
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
岡本 康秀 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 客員講師 (10317224)
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研究分担者 |
大塚 翔 千葉大学, フロンティア医工学センター, 助教 (00776049)
神崎 晶 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (50286556)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 耳音響放射 / 内耳障害 / 振幅変調 |
研究実績の概要 |
測定周波数を250 Hzとし、AMEOAEを測定するための最適な変調周波数(25 Hz)や変調度(50 %)、刺激呈示音圧レベル(正常内耳の場合40から80dBSPL)を、内耳モデルを用いたシミュレーションにより確認した。それを受け、AMEOAEの位相情報を用いて基底膜振動の入出力特性の飽和点を推定する予備実験を行なった。その結果、40から80dBSPLの範囲では、生体ノイズ(外耳道内に発生する血流の拍動音や呼吸に伴う雑音など)の影響を強く受け、位相情報の特異点を検出すること、つまり入出力特性の飽和点を推定することが困難であった。 そこで、先行研究の情報から、外有毛細胞の健全性を評価できる別の指標を検討したところ、AMEOAEの振幅包絡情報で評価できる可能性があることがわかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
健聴者の参加者のリクルートが、コロナの影響で困難であり、健聴耳でのデーター収集が進まなかった。そのため、検出プログラムの修正などに遅れがある。
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今後の研究の推進方策 |
AMEOAEの振幅包絡情報を用いて外有毛細胞の健全性を評価できるかどうかを実験により検証する。なお、この手法の妥当性については、自覚的検査である心理検査の結果と比較して評価する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
学会やミーティングなど予定していた旅費などがweb参加などで使用されず次年度へ繰り越された。
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