研究課題/領域番号 |
20K09706
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
石井 裕貴 山梨大学, 大学院総合研究部, 講師 (40568250)
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研究分担者 |
櫻井 大樹 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (10375636)
吉村 健太郎 山梨大学, 大学院総合研究部, 講師 (70516921)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | MDSCs / 免疫原性細胞死 / ATP / パクリタキセル |
研究成果の概要 |
進行頭頸部がん患者においてmyeloid derived suppressor cells (MDSCs)が作り出す免疫抑制環境が治療効果を減弱させていることがわかっており、今回MDSDで起こる特徴的な代謝変化を標的とした新規治療戦略を模索した。進行中咽頭癌患者18名の腫瘍組織浸潤MDSCのシングルセルRNAシークエンス解析において治療標的となる代謝関連遺伝子の変化は同定できなかったが低用量タキサン系抗がん剤により、腫瘍細胞内で酸化的リン酸化経路関連遺伝子及び代謝産物の増加が確認され、ATPを介した免疫誘導に注目した複合的免疫化学療法への応用の可能性が確認できた。
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自由記述の分野 |
腫瘍免疫
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究を通して、直接的に抗腫瘍免疫を抑制する免疫抑制細胞の代謝変化を標的とした因子を同定することはできなかったが、低用量の抗がん剤併用が免疫誘導因子の一つであるATPを腫瘍細胞内に誘導できることを確認した。低用量抗がん剤の毒性の低さに加えて、微小環境内に免疫細胞を誘導する細胞死を誘導できるため、現在の免疫チェックポイント阻害剤の効果を減弱させる機序として判明している、免疫細胞の排除機構を改善を目標とした治療戦略に応用できる可能性がある。
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