研究課題/領域番号 |
20K09717
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
鈴木 正志 大分大学, 医学部, 教授 (60211314)
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研究分担者 |
平野 隆 大分大学, 医学部, 講師 (20305056)
川野 利明 大分大学, 医学部, 講師 (30633424)
門脇 嘉宣 大分大学, 医学部, 助教 (10706980)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 上気道感染症 / インフルエンザ菌 / 粘膜免疫 / 加齢 / PD1経路 / PD-L1 |
研究成果の概要 |
高齢である12カ月齢マウス、18カ月齢マウスにおいては経鼻投与に抗PD-L1抗体投与を併用した。経鼻免疫後7日目に、鼻腔洗浄液および血清を採取し、OMP特異的抗体価を測定した。鼻粘膜、鼻粘膜関連リンパ組織、頸部リンパ節、脾臓を採取し、フローサイトメトリーによるT細胞解析を行った。抗PD-L1抗体投与に伴い、12カ月齢マウスおよび18カ月齢マウスともにPD-1陽性CD4陽性T細胞比の増加を認めたが、12カ月齢マウスのみCD4陽性T細胞にCD69の発現増強を認めリンパ球の活性化が示された。また、濾胞ヘルパーT細胞は12カ月齢マウスのみ局所リンパ組織において増加傾向を認めた。
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自由記述の分野 |
耳鼻咽喉科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本邦における65歳以上の侵襲型インフルエンザ菌感染症の主な疾患は肺炎であり、次いで菌血症、髄膜炎であり、症例致死率少なくなく、インフルエンザ菌分離株の95%は無莢膜型であるとの報告があり、高齢者におけるインフルエンザ菌経鼻粘膜ワクチンによる上気道免疫応答の賦活化は重要である。抗PD-L1抗体投与によるインフルエンザ菌経鼻粘膜ワクチンに対する上気道免疫応答の再活性化は12カ月齢マウスのみであり、18カ月齢マウスにおいて効果を認めなかった。しかし、PD-1経路ブロックによる粘膜免疫応答の再活性化の可能性が示され、高齢者に対するインフルエンザ菌ワクチン療法の確立に寄与すると考えられる。
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