研究課題
SLPI(Serine leukoprotease inhibitor)は、生体の代表的なセリンプロテアーゼインヒビターである。申請者は、SLPIがマウス好酸球に発現し、活性化を制御していることを報告している。本研究は、好酸球性炎症性疾患である好酸球性副鼻腔炎及び木村病において、1) SLPIとの疾患関連性やバイオマーカーとしてのSLPIの可能性を追求すること、2) 組織および末梢血から単離したヒト好酸球において、SLPIの発現制御機構を分子レベルで検討し、疾患の原因・増悪因子を突き止めること、3) 疾患モデルにおいて、SLPIペプチド、SLPI制御分子の阻害や実験1, 2)から見出した分子を標的とする治療実験を行い、その有用性を追求することを目的とした。本年度も、所属施設ではコロナウイルス感染症対応に伴い、前向き研究である患者検体からの末梢血の採血が滞った。そこで既存組織を用いた後ろ向き研究を行なった。当初予定の検体を採取、病理標本の作成および画像解析を行い良好な結果を得た。また、限られているが好酸球性副鼻腔炎の症例から検体採取を行いシーケンス解析を行なった。
すべて 2022
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (5件)
Frontiers in Urology
巻: 2 ページ: 967480
10.3389/fruro.2022.967480