舌下免疫療法はアレルギー性鼻炎の根治的治療法である。舌下免疫療法によるTETファミリー分子の発現誘導とその臨床的意義を検討した。対象は舌下免疫療法を施行したスギ花粉症患者である。舌下免疫療法前および施行1シーズン後(スギ花粉飛散後)に採血を行い、末梢血単核細胞(PBMC)を単離し、さらに磁気ビーズ法により制御性T細胞(CD25+CD4+CD127dim/-細胞)を分離した。本細胞のTET1, TET2、TET3のmRNA発現量をリアルタイムPCRにて測定した。舌下免疫療法によっ て、PBMCを構成する制御性T細胞上のTET1,TET2、TET3のmRNA発現量には有意な変動を認めなかった。
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