研究課題
基盤研究(C)
唾液腺導管癌(Salivary Duct Carcinoma: SDC )の予後予測因子や新規治療のための基礎的な研究をおこなった。多施設症例の手術病理検体を集積した。HE染色と免疫組織学的手法で脈管侵襲と転移リンパ節の節外浸潤について解析を行った。臨床病理的因子および生存率の関連を明らかにして、病理学的および臨床的予後因子について解析した。また分子生物学的な予後因子を多数のSDCの所見の集積と臨床病理学的因子の関連を解析し,SDCの病態の解明と治療に関する多くの知見が得られた。
頭頸部癌
単施設での研究では希少がんである本疾患の病態を明らかにすることは困難であったが,多施設の標本と臨床データをもとに行った研究は非常に意義深い.予後不良なSalvary duct carcinomaに対する治療,予後因子,新規治療分子を確立することで,この疾患の治療について新しい知見を得ることができた.新規治療標的を明らかにすることで,新しい治療の臨床応用への橋渡しができた.