研究実績の概要 |
ヒト生体の網膜構造の細胞レベルのリアルタイムイメージングのため、我々は、補償光学 adaptive optics (AO)を適用したscanning light ophthalmoscope(SLO)(AO-SLO), optical coherence tomography (OCT)(AO-OCT)の開発を精力的に行ってきた。また、これらの眼底イメージング器機を用いて、正常眼、様々な網脈絡膜、網膜硝子体疾患における黄斑部の網膜微細構造を撮像した。 AO-OCTを用いた探索では、Acute macular neuronetinopathyにおける視細胞の微細変化を見出し、国際誌に報告した(Kadomoto S, Muraoka Y, et al.JAMA Ophthalmol. 2023 1;141(4):400-4)。 また、黄斑上膜において、錐体視細胞やミューラーグリア細胞の細胞レベルの変化を明らかにし、国際学会において報告した (Ishikura M, Muraoka Y et al. Fujiretina 2023, Muraoka Y et al. Fujiretina 2023).また、黄斑上膜における網膜神経グリアの細胞変化については、視機能との関連についての評価を加え、現在、論文を投稿中である。 また、AO-SLOを用いた探索では、網膜循環疾患における綿花様白斑の構造を明らかにし国際誌に報告した(Kadomoto S, Muraoka Y, et al.Can J Ophthalmol. 2023)。
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